大化年間(645〜650年)、若狭国の八百比丘尼によって開創されたと伝わる。平安時代から中世にかけて関東における真言密教の霊場として栄え、寺域を拡大したとされる。室町時代には本堂・阿弥陀堂・薬師堂が建立ないし整備され、これらの建造物は現在も遺構として残り、国の重要文化財に指定されている。江戸時代には徳川幕府の保護のもと、地域の信仰を集める観音霊場として維持された。近代以降は真言宗醍醐派の寺院として法灯を継承し、本尊の十一面千手観世音菩薩は秘仏として厳重に奉安され、33年に一度のみ御開帳が行われる慣わしが守られてきた。境内を囲む船形の丘陵地形が「塩船」という地名の由来とされる。昭和以降、境内の斜…