秩父三十四箇所観音霊場の第23番札所。山号を松風山と称し、臨済宗南禅寺派に属する。本尊は室町時代作の桧一木造の聖観世音菩薩(高さ81cm)。天長年間(824〜834)に慈覚大師円仁が巡錫し、聖観音像を刻んで安置したのが草創とも伝わる。寺名は秩父札所を開創したとされる十三権者が、この地の松風の音を菩薩の奏でる音楽のように聞いたことに由来するという。境内の銅鐘(明和5年・1768年鋳造)は秩父市指定有形文化財。観音堂は秩父市指定史跡(昭和40年指定)。明治17年(1884)の秩父事件では、負債農民らによって結成された秩父困民党の蜂起隊がこの寺まで進軍し、境内の鐘を打ち鳴らして行動開始を告げたという…