小山市宮本町に鎮座する須賀神社は、素盞嗚尊を祀る小山の総鎮守として古くから崇敬されてきた。小山氏が鎌倉時代に小山城の鎮守として勧請したと伝えられ、中世の武家信仰の歴史を持つ。徳川家康が関ヶ原の戦いの前に小山評定を行った際にもこの社に参拝したとされる伝承が残る。毎年七月に行われる祇園祭は小山最大の祭りであり、豪華な山車と神輿が市内を練り歩く壮大な行事である。境内の鎮守の森は市街地の中の貴重な緑地で、都市の喧騒を忘れさせる静寂な空間を形成している。鎌倉時代から現代まで小山の歴史を見守り続けてきた、地域の精神的支柱である。