小山市高椅に鎮座する高椅神社は、日本唯一の料理の神を祀る珍しい神社として全国に知られている。祭神の磐鹿六雁命は景行天皇に鯛の膾を献上して称えられた伝説の料理人であり、料理と食文化の守護神である。全国の調理師や料理人が技術向上と商売繁盛を祈願して参拝する、食の聖地として特異な存在である。境内には包丁塚が設けられ、使い終えた包丁を奉納する伝統行事が行われている。本殿は室町時代の建築とされ、栃木県指定文化財に指定されている。日本の食文化の根源に関わる信仰を今に伝える、小山市のみならず日本の食文化史上重要な神社である。