蓮乗寺は浄土真宗高田派の寺院として大阪市阿倍野区に根を張る。高田派は、親鸞聖人(1173〜1262年)の直弟子・真仏(1209〜1258年)が三重・専修寺を開山したことに始まり、関東の高田(現・三重県津市)を拠点に発展した。専修寺は室町時代に真宗十派の中でも有力な一派として確立し、本山としての地位を固めた。阿倍野区は近代以降に大阪市に編入された地域で、寺院の多くが江戸期から明治期にかけて当地に定着した。蓮乗寺もその歴史的流れの中で地域住民の菩提寺として定着し、高田派独自の礼拝形式と念仏信仰を今日まで受け継いでいる。