誓願寺は浄土真宗本願寺派(西本願寺)に属する寺院で、豊島区南長崎に位置する。「誓願」とは阿弥陀如来が一切衆生を救うと立てた本願(四十八願)を指す言葉であり、浄土真宗の中心的な教義を寺名に掲げた寺院である。南長崎地区は大正末期から漫画家・文化人が多く集まった「トキワ荘」の地として知られるが、近世以前には武蔵野の農村地帯の一角であった。浄土真宗は親鸞聖人が鎌倉時代に開いた宗派で、「他力本願」「絶対他力」の立場から、自力聖道の修行によらない解脱の道を説く。誓願寺はこうした真宗の教えを受け継ぎ、地域住民の法事・法話の場として大切に守られている。