輪王寺は1441年(嘉吉元年)、曹洞宗の寺院として創建されたと伝わる。当初は現在地とは異なる場所に建立されたとされるが、その後の兵乱や移転を経て、仙台藩祖・伊達政宗の入封以降に北山の現在地へと定着した。江戸時代には伊達家の庇護を受け、曹洞宗の有力寺院として伽藍の整備が進められた。境内の池泉回遊式庭園もこの時期に体裁が整えられたとされ、池を中心に三重塔や茶室が配された風雅な景観が形成された。明治維新後の廃仏毀釈の影響を受けながらも寺院としての法灯は守られ、近代以降も仙台市民の信仰と親しみを集める存在であり続けた。庭園は「杜の都」仙台を代表する名園として評価が高まり、国の名勝に指定されている。今日…