三居沢大聖不動尊は、鎌倉時代の1200年頃に開創されたと伝わる修験道の霊場である。広瀬川沿いの断崖に不動滝が流れ落ちる景勝地に位置し、古くから山岳修験者の修行の場として崇められてきたとされる。中世・近世を通じて仙台周辺の民衆から厄除け・諸願成就の霊場として信仰を集め、仙台藩政期にも篤い庇護を受けたと伝わる。明治時代に入ると、この地は近代化の波とも交差する。1888年(明治21年)、三居沢の豊かな水流を利用して日本最古の水力発電所である三居沢発電所が建設され、不動尊の鎮座する断崖のすぐそばに近代産業の象徴が誕生した。以降、霊場と発電所という歴史的遺産が隣り合わせに共存するという独特の景観が形成さ…