専念寺は慶長6年(1601年)に創建された浄土宗の寺院で、山号を亀甲山、院号を本覚院という。開山は幸皇で、慶長17年(1612年)に示寂したと伝わる。旧武蔵国都筑郡新羽の地に位置し、江戸時代を通じて地域の菩提寺として広く信仰を集めた。旧小牧領(現在の横浜市港北区・新横浜周辺の旧行政区分)において、西国三十三所観音霊場に倣って組まれた「小牧領観音霊場」の第16番札所に定められ、近隣住民の観音巡礼の拠点としても機能した。境内には稲荷社も祀られており、地域の五穀豊穣・商売繁盛の守護社として人々の篤い信仰を受けてきた。明治以降も地域の信仰と法灯を守り続け、現在も新羽の閑静な住宅地に佇む浄土宗の古刹とし…