渋川市の利根川沿いに鎮座する水神を祀る神社で、水害からの守護を祈願する。
利根川は古来より「坂東太郎」と呼ばれた暴れ川で、水害との戦いの歴史がある。
祭神の水波能売命は水の女神で、灌漑と治水の守護として農民に崇敬されてきた。
境内からは利根川の雄大な流れを望み、自然の力と信仰の関係を実感できる。
毎年7月の水神祭では川岸で神事が行われ、利根川の安全と恵みに感謝する。
渋川は赤城山と榛名山に挟まれた要衝の地で、両山の水を集める利根川の流域。
境内の石碑には過去の洪水被害の記録が刻まれ、防災の教訓を伝える役割も果たす。
春には桜が利根川の堤防沿いに咲き、花見と参拝を楽しめる季節限定の魅力がある。
水上スポーツのメッカでもある利根川で、水の安全を祈る現代的な信仰も生まれている。
水と共に生きる群馬の人々の知恵と祈りを体現する、利根川流域の守護神社である。
創建は不詳であるが、古代より利根川の水害を鎮めるために水神が祀られてきた。
利根川流域では水害が生活に直結する重大な問題であり、水神信仰は切実なものであった。
平安時代には上野国の水神として朝廷にも知られ、祈雨・止雨の祈祷が行われた。
鎌倉時代には地頭の帰依を受け、社殿が整備された。
江戸時代には利根川の治水事業と共に、水害防止の祈願所として崇敬が高まった。
享保年間の大洪水の後に社殿が再建され、治水の成功を祈る祭事が確立された。
天明3年の浅間山噴火では利根川に土石流が流入し、甚大な被害をもたらした。
この時も水神への祈りが捧げられ、復興への願いが込められた。
明治以降の近代的治水事業の進展…