真如寺(しんにょじ)は、静岡県掛川市仁藤町に建つ曹洞宗の寺院で、山号を日輪山(にちりんざん)という。掛川城の東およそ500メートルに位置し、天正18年(1590年)、豊臣秀吉の小田原征伐ののちに掛川城主となった山内一豊が開いた名刹である。開山には、一豊の叔父にあたる在川謙昨(ざいせんけんさく)大和尚が駿府の長源院から迎えられた。慶長5年(1600年)の関ヶ原の戦いののち、一豊が土佐へ国替えとなると、謙昨もこれに従って土佐に移り、高知の地に同じ真如寺を開いて山内家の菩提寺とした。掛川の真如寺は巨山聚鯨(こざんじゅげい)大和尚が法席を継ぎ、以後も城下の禅寺として法灯を守り続けている。掛川城とともに山内一豊ゆかりの史跡として知られ、JR掛川駅から徒歩圏内にあって、城下町散策の折に立ち寄りやすい。
真如寺は、天正18年(1590年)、掛川城主となった山内一豊によって開かれた曹洞宗の寺院である。同年、徳川家康が関東へ移されると、豊臣秀吉の差配により一豊が遠江・掛川の城主として入り、掛川城を近世城郭へ大改修するとともに、城の東方に真如寺を建立した。開山に迎えられた在川謙昨大和尚は、駿府の曹洞宗寺院・長源院の七世で、一豊の叔父にあたると伝えられる。長源院は徳川家康が駿府にあったころ鷹狩りの途次に立ち寄ったとも伝わる寺であり、こうした駿河の禅林とのつながりのなかで遠州真如寺は開創された。慶長5年(1600年)の関ヶ原の戦いで東軍に属した一豊は、戦後の論功により土佐一国(高知)へ加増のうえ転封され…