延寿寺は、天文年間(1532〜1555年)の1540年頃に創建されたと伝わる曹洞宗の寺院である。開創の詳細な経緯や開山の僧については明らかでない部分も多いが、戦国期に武蔵国豊島郡の一村落であった巣鴨の地に根を下ろした寺院として、地域の精神的な拠り所となってきた。江戸時代に入ると、巣鴨村は中山道の宿場町として発展し、職人や商人など庶民の往来が盛んとなった。延寿寺はこうした時代の中で地元民の菩提寺として機能し、境内には江戸期の商人・職人層の墓石群が現在も残されており、当時の信仰の厚さを伝えている。明治維新以降の近代化の波を経ながらも、寺院としての法灯は絶えることなく継承されてきた。現在は高岩寺・真…