金森6丁目の杉山神社は同じ金森地区に存在する7丁目の杉山神社とは別の鎮守であり、武蔵国に広く分布する杉山信仰の一社として五十猛命を祀る。金森6丁目は多摩丘陵南麓の傾斜地に位置し、かつては小規模な農家が点在する集落地帯であった。同地区に複数の杉山神社が並立するのは、武蔵国の杉山神社が各集落の鎮守として個別に祀られてきた歴史的経緯による。近世の金森周辺は絹の道が通過する地域として養蚕・絹織物が盛んであり、農耕神への崇敬は農業生産の成否に直結する切実な信仰であった。明治の神社整理においても独立した鎮守として維持され、戦後の宅地化以降も金森6丁目の氏子たちによる崇敬が続いている。