八福神社は、1650年(慶安3年)頃に創建されたと伝わる。江戸時代初期、小田原城下で商業を営む町人・商人たちが、商売繁盛や家内安全を祈願し、各地に祀られていた福神を勧請して一社に合祀したのが始まりとされる。小田原宿は東海道五十三次の難所・箱根越えの直前に位置する宿場町として栄え、多くの旅人や商人が往来した。こうした繁栄を背景に、18世紀を通じて商人たちの財力によって社殿の整備・拡充が進められたと伝わる。七福神に加えてもう一柱の福神を合祀するという独自の形式は創建当初より続くとされ、八つの福を授かれるとして地域の信仰を集めてきた。明治維新後の近代においても地域住民の崇敬社として維持され、現在は小…