太春寺は大阪府箕面市如意谷に所在する曹洞宗の寺院である。曹洞宗は建仁3年(1203)に宋へ渡った道元禅師が、天童如淨のもとで正伝の仏法を受け、帰国後の1227年(安貞元年)ごろに開いた禅宗の一派である。道元は「只管打坐(しかんたざ)」すなわちひたすら坐禅に打ち込むことを修行の根本とし、坐禅そのものが悟りの現成であると説いた。曹洞宗は後に瑩山紹瑾によって農村部への布教が進み、地方の菩提寺として全国に広まった。如意谷地区は箕面市の住宅地として発展した地域で、当寺は地域住民の葬儀・法要を担う菩提寺として機能し、曹洞宗の禅風を伝えながら現代に至る。