高津宮は大阪市中央区高津に鎮座する神社で、第16代仁徳天皇を主祭神として祀る。仁徳天皇は4世紀後半から5世紀前半にかけて難波(現在の大阪)を都とした天皇で、「高き屋に登りて見れば煙立つ民のかまどは賑わひにけり」の歌で知られる民への慈愛の御代として称えられる。高津宮の創建は平安時代の885年(仁和元年)、清和天皇の勅命により仁徳天皇の旧宮跡に社殿が造営されたと伝わる。中世には摂津一宮として格式を誇ったが、戦国時代の争乱や豊臣秀吉による大坂城下町整備の際に現在地へ遷座した。江戸時代には「高津の富亭」として落語の舞台にも登場し、庶民文化と深く結びついた神社として親しまれてきた。