上総国一宮として一宮町に鎮座し、玉依姫命を主祭神とする格式高い古社。
社名の「玉前」は玉依姫命に由来し、海の女神としての神格を持つ。
九十九里浜に面した立地から、古来より漁業者・航海者の守護神として崇敬される。
本殿・拝殿は黒漆塗りの荘厳な造りで、上総国の一宮にふさわしい格式を備える。
毎年9月の上総十二社祭りは、房総半島最大の浜降り神事として壮大な規模で行われる。
十二の神社の神輿が九十九里浜に集結し、裸の担ぎ手たちが波間に突入する光景は圧巻。
境内にはさざれ石や御神水の井戸があり、パワースポットとしても人気が高い。
縁結び・子授け・安産の御利益で知られ、女性参拝者に特に人気がある。
春分・秋分の日には、境内から東の海に昇る朝日が一直線に参道を照らすレイライン上に位置する。
サーフィンのメッカとしても知られる一宮の海岸に近く、自然と信仰が調和した神社である。
創建年代は不詳だが、平安時代には既に上総国一宮として崇敬されていた。
延喜式神名帳に名神大社として記載され、上総国随一の社格を誇った。
祭神の玉依姫命は神武天皇の母であり、海神の娘として海と深い関わりを持つ。
中世には千葉氏をはじめとする房総の武家から篤い信仰を受けた。
上総十二社祭りの起源は平安時代に遡り、1200年以上の歴史を持つとされる。
祭りでは玉前神社の神輿を中心に十二社の神輿が一宮海岸に渡御する。
江戸時代には徳川幕府より社領を安堵され、社殿の修繕も幕府の支援で行われた。
現在の社殿は寛政元年(1789年)の造営で、黒漆塗りの荘重な姿を伝える。
明治4年に国幣中社に列格し、上総国一…