埼玉県さいたま市見沼区丸ヶ崎1186に所在する真言宗智山派の寺院で、山号は持寶山、院号を太子寺とも称する。本尊は聖徳太子。南北朝時代の延元年間(1336〜1340年)に俊幸が開山した、見沼区でも最古の部類に属する古刹である。
境内にはさいたま市指定有形文化財が二件保存されている。**丸ヶ崎六地蔵石仏**(昭和52年指定)は室町時代中〜後期作の5躰に寛永19年(1642年)銘の1躰を加えた計6躰で、背面には「慶傳禅門逆修」等の銘文が刻まれる。逆修とは生前に自らの冥福を祈って造立する行為であり、当地の名主層夫妻がこの地蔵を造立した記録が刻銘から読み取れる。
もう一件は**丸ヶ崎円空作菩薩形坐像**(昭和54年指定)で、近くの丸ヶ崎新田薬師堂内で発見された。観音菩薩または虚空蔵菩薩と推定されるこの像は、独特の鋭い彫刻技法から円空作と認定されており、さいたま市内に現存する数少ない円空仏として貴…