延久5年(1073)2月25日、近江国三井寺(園城寺)の座主であった妙音が、世の乱れを避けて当麻の地に隠棲し、天神(菅原道真)を勧請するとともに山王権現社を建立したのが起源とされる。妙音は応徳元年(1084)に没した。江戸時代には当麻村の鎮守として地域の信仰を集め、元文年間(1736〜1741)には相殿に牛頭天王が祀られた。明治6年(1873)に村社に列格。鎌倉後期作とみられる十一面観音菩薩坐像の懸仏が伝わり、別当寺として天満山明達院梅松寺と明行寺が附属していたが現在は廃寺。境内には清水が湧き、古い街道筋の風情を残す当麻地区の鎮守として今も崇められている。