本羽田(もとはねだ)は、現代の羽田空港開発が本格化する前の羽田の旧村中心部を指す地名であり、「本」は「もとの・根源の」を意味する接頭辞である。江戸時代、羽田は多摩川河口の漁村として栄え、江戸前の魚介を供給する重要な漁場であった。本羽田はその旧村の核であり、農村としての側面も持ちながら漁業を主産業として地域が形成されていた。天祖神社は本羽田の産土神として天照大御神を祀り、漁師・農民双方の信仰を集めてきた。昭和29年(1954年)の空港拡張で旧羽田の多くが空港用地に転換されたが、本羽田3丁目は残存し、その鎮守として天祖神社が存続している。漁村・農村としての羽田の記憶を刻む数少ない場所のひとつとして…