西糀谷は羽田空港に近接する大田区の下町・糀谷エリアの西部に位置する。糀谷の地名は「糀(こうじ)」すなわち麹(こうじかび)の生産に関連した地域の産業に由来するともいわれ、江戸時代から庶民の暮らしが根付いた下町として発展した。天祖神社はこの西糀谷3丁目の鎮守社として、天照大御神を主祭神に祀る伊勢系の神社である。羽田空港の整備・拡張が進んだ昭和以降も、西糀谷の住宅地は残り、その地域の鎮守として天祖神社は人々の信仰を集め続けた。近隣には複数の天祖神社が点在し、糀谷エリア全体に伊勢信仰が広く根付いていたことを物語っている。今日も地域住民の初詣や祭礼の場として親しまれている。