大阪市住吉区大領に所在する真宗大谷派の寺院。「徳照」の寺名は阿弥陀仏の徳が照り輝くことを示し、他力本願の光明によって衆生が救われることへの信を表す。真宗大谷派は浄土真宗の一派で、東本願寺(真宗本廟)を本山とする。東西本願寺の分立は文禄年間(1590年代)に豊臣秀吉の政治的介入によって生じ、1602年(慶長7年)に徳川家康が准如を支持して西本願寺から東本願寺を独立させたことに始まる。大領の地は古くからの農村地帯であり、浄土真宗の門徒組織が江戸時代を通じて地域の農耕共同体を宗教的に結束させてきた。当寺はそのような真宗的地盤のなかで大谷派末寺として定着し、地域の葬祭・法要・御正忌報恩講を担い今日に至…