東大寺は大阪市住吉区万代に位置する黄檗宗の禅寺である。なお奈良の東大寺とは別の寺院である。黄檗宗は江戸時代初期の明暦3年(1657年)、中国・福建省から渡来した隠元隆琦(1592〜1673年)が宇治に萬福寺を開創したことに始まる。隠元は中国明朝時代の黄檗山万福寺の住持であり、来日後に江戸幕府や水戸藩の支援を受けて黄檗宗を日本に広めた。その法式は明朝様式の建築・音楽・作法を伝え、日本の既存禅宗(臨済・曹洞)とは一線を画する独特の雰囲気を持つ。隠元はまた煎茶・インゲン豆・蓮根など多くの文物を日本に伝えたとも伝わる。大阪の住吉区万代に建つ当寺は、江戸時代に黄檗宗の末寺として設けられ、中国風の禅の作法…