和銅2年(709年)、行基菩薩によって開創されたと伝わる。本尊の聖観世音菩薩像は、伊勢湾に面した阿漕浦の海中から漁夫の網によって引き揚げられた霊像と伝えられ、古来より篤い信仰を集めてきた。中世には真言宗醍醐派の寺院として発展し、伊勢神宮への参宮道に位置することから、旅人が必ず立ち寄る名刹として広く知られた。戦国時代には兵火に遭い堂宇を焼失したとされるが、その後再建された。近世には津藩藤堂家の庇護を受け、城下町の中心的な寺院として繁栄した。明治以降も市民の信仰を集め続けたが、太平洋戦争末期の空襲(1945年)によって再び主要建造物を焼失した。戦後の復興が進む中、昭和43年(1968年)に現在の本…