秋田市土崎港に鎮座し、「土崎港曳山まつり」(国指定重要無形民俗文化財・ユネスコ無形文化遺産)の中心社として知られる由緒ある神社である。土崎港は秋田藩の外港として江戸時代に栄えた港町で、その繁栄の守護神として神明社は地域の人々から深く崇敬された。天照大御神を祀る神明社として、古来より伊勢信仰の篤い信仰圏を形成してきた。毎年7月の「土崎まつり」では、精巧な人形や彫刻で飾られた曳山(山車)が町内を練り歩く壮観な祭礼が行われ、300年以上の伝統を誇る。曳山は各町内ごとに独自のテーマを持ち、職人技を結集した華麗な装飾が見物人を魅了する。2016年にユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」の一つとして登録されたことで、世界的にもその文化的価値が認められた。秋田市北部の港町を代表する信仰と祭りの中心地として、土崎の住民に深く愛されている。