兵庫県芦屋市春日町に鎮座し、菅原道真公を祭神とする神社。「打ち出の小槌」伝説発祥の地として知られる打出の地に位置し、学業成就・厄除け・金運の神として地域住民に親しまれてきた。社名の「打出」は、芦屋沖に住む龍神が持っていたとされる打ち出の小槌の伝説に由来し、隣接する打出小槌町の地名もここに発する。境内のすぐ南には5世紀後半に築かれた前方後円墳「金津山古墳」が現存し、「ここに金銀財宝が埋まっている」という黄金伝説とともに打出の地の歴史的厚みを物語る。阪神電車打出駅から徒歩5分(約250m)と抜群のアクセスを誇り、7月24〜25日の天神祭(だんじり・屋台が出る夏祭り)と10月17日の秋大祭が年中行事の中心をなす。
創建年代は、太平洋戦争の空襲により社殿・記録ともに焼失したため不詳だが、菅原道真公が薨去(903年)し神格化された後、北野天満宮(947年創建)を中心に全国へ天神信仰が広まった時期に鎮座したと伝わる。打出の地は古代より摂津国の交通要衝で、西国街道(現・国道2号線沿い)と浜街道が交わる地点に位置したことから、早くから天神信仰が定着しやすい環境にあった。
社名の「打出」には「打ち出の小槌」の伝説が深く絡む。芦屋沖に住む龍神の宝物・打ち出の小槌は何でも生み出す不思議な槌で、鐘が鳴ると作り出したものが消えるという言い伝えが残る。この小槌伝説が打出の地名を生み、隣接する打出小槌町の名称にも受け継がれてい…