浦安稲荷神社は、慶長年間(1600年頃)に当代島地区の鎮守として創建されたと伝わる。祭神は宇迦之御魂大神であり、五穀豊穣・商売繁盛・大漁の神として古くから地域の人々に崇められてきた。江戸時代、当代島一帯は江戸湾に面した漁師町として発展し、漁業や舟運に携わる人々が豊漁と航海の安全を祈願する場として本社への信仰を篤くしたと伝えられる。明治時代の神仏分離令以後も稲荷信仰は衰えることなく、地域の産業守護神として維持されてきた。昭和期には浦安の急速な都市化・埋め立て開発が進む中にあっても、当代島の旧市街地において地域住民による氏子組織が社殿の維持管理を担い続けた。現在も毎年2月の初午祭には赤飯・油揚げが…