高津姫神社の創建年代は明らかでないが、中世以前から高津の地に鎮座していたと伝わり、創建は13世紀頃(1200年代)にさかのぼるとされる。祭神は高津比売命であり、当地区の産土神として古くから農耕と深く結びついた信仰を集めてきた。中世には新川流域の農村社会において、田植えや収穫期に特別な祭祀が執り行われ、農業守護の神として地域民衆の篤い崇敬を受けたと伝えられる。近世(江戸時代)には幕藩体制下の村落共同体において氏神として機能し、周辺農村の精神的拠り所となった。明治時代に入ると、近代社格制度のもとで村社に列格され、地域行政との関係を公式に位置づけた。境内に残る樹齢数百年の御神木は、神社の長い歴史を物…