矢先稲荷神社は、寛永18年(1641年)に三代将軍・徳川家光によって創建された。社名の「矢先(やさき)」は、幕府が設けた弓の練習場(矢場)の先端にこの神社が位置していたことに由来する。創建当初から幕府との縁が深く、稲荷神を祀ることで武運長久と商売繁盛の両方を御神徳とした。本殿内には天井絵「日本の馬乗り108図」が描かれており、江戸時代の馬術・武芸の文化を今に伝える貴重な文化財となっている。江戸の職人町・松が谷に位置し、周辺の職人や商人からも篤く信仰された。現在も将軍創建の歴史を誇る台東区の名社として知られている。