縁結びの神社の祭神——大国主命と少彦名命とは何の神か
**縁結びの神の筆頭は大国主命(オオクニヌシノミコト)だ。出雲大社(島根)に鎮座し、「大国様(だいこくさま)」の名で親しまれる。しかし「縁(えにし)」とは恋愛だけを指すのではない——仕事・家族・健康・財運、人と人、人と物事のあらゆる繋がりを結ぶ大いなる力だ。その相棒として国造りをともにした少彦名命(スクナヒコナノミコト)**もまた縁結びと知恵の神として重要な存在である。
大国主命の神格——「国造りの神」から「縁結びの神」へ
大国主命はもともと「国造り(くにづくり)」の主神として出雲に君臨した。日本の国土・農業・医療・知恵を整備した文明神である。その後、天孫降臨(てんそんこうりん)に際して天照大御神に国を譲り(国譲り神話)、以後は「幽冥(かくりよ)」の世界——見えない縁や運命を司る神に転じた。
少彦名命は大国主命が国造りを進める中、海の彼方から現れた小さな神だ。酒造り・医薬・農業・温泉の発見者と伝わり、その機転と知恵で大国主命を支えた。二柱が協力した「大物主の国造り」の完成は、男女・仕事仲間・友人などあらゆる「良き出会い」の原型とされる。