境内の見どころ——本宮・舞殿・源平池・大銀杏の読み方
鶴岡八幡宮の境内には、それぞれ深い歴史的意味を持つスポットが点在している。
**本宮(上宮)**には応神天皇(八幡神)・比売神(ひめがみ)・神功皇后(じんぐうこうごう)の三柱が祀られている。本宮は石段の上に建ち、朱塗りの社殿が鮮やかだ。**若宮(下宮)**は源頼朝が由比ヶ浜から遷した最初の鎮座地を守る形で設けられており、応神天皇の子・仁徳天皇などを祀る。
舞殿(まいでん)(別称・下拝殿)は、源義経の愛妾・**静御前(しずかごぜん)**が頼朝の前で義経を思う白拍子の舞を舞った場所として名高い。源平池の北岸に面して建つ朱色の優美な建物で、今も境内行事・舞の奉納が行われる。
本宮の前に広がる二つの池が源平池だ。東側(源氏池)には白い蓮が咲き、西側(平家池)には紅い蓮が咲く。白は「白旗を掲げる源氏」、紅は「平家」の象徴だ。夏(7月〜8月)の蓮の見頃には特に美しい。
大銀杏(おおいちょう)——実朝暗殺の舞台となった樹
三代将軍・源実朝が正治2年(1219年)に甥・公暁(くぎょう)に暗殺されたとき、公暁が隠れていたとされるのが本宮石段脇の大銀杏だ。2010年3月に強風で倒伏したが、切り株と新たな株が育ち「再生した大銀杏」として今も参拝者を迎えている。