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作法
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おみくじの引き方——大吉から凶までの意味と作法
おみくじは単なる占いではなく、神様からのメッセージとして読む「言葉の授与品」です。吉凶の順序・結ぶか持ち帰るか・凶が出たときの心構えまで、正しい作法と楽しみ方を解説します。
目次
MOKUJI
おみくじとは——神様からの「お告げ」を引く
吉凶の順序——「中吉」と「小吉」はどちらが上?
おみくじの正しい引き方
結ぶか、持ち帰るか——正解はどっち?
凶が出たら——落ち込まなくて大丈夫
各地のユニークなおみくじ体験
参拝時のポイント——おみくじを旅の記念に
よくある質問
おみくじとは——神様からの「お告げ」を引く
神社やお寺の参拝後、箱の中から棒を引いたり、竹筒を振って出てきた番号の紙を受け取ったりする「おみくじ(御神籤・御御籤)」。「大吉が出た!」「凶だった…」と一喜一憂した経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
おみくじの歴史は平安時代(794〜1185年)にさかのぼるとされ、後世には重要な国家的決定事項を占うためにも使われたと伝わっています。現在のような形式(吉凶を書いた紙を引く方法)が広まったのは江戸時代以降と考えられています。
現代のおみくじは、吉凶の結果だけでなく「和歌」「恋愛」「仕事」「健康」「旅行」「待ち人」「失せ物」など様々な項目にアドバイスが書かれており、神様からのメッセージとして読むのが本来の楽しみ方です。
吉凶の順序——「中吉」と「小吉」はどちらが上?
おみくじの結果、みなさんはどの順番かご存じですか?「大吉・中吉・小吉・吉・末吉・凶・大凶」が基本ですが、実は神社や寺院によって段階数や順番が異なります。
一般的な吉凶の順序(良い→悪い順):
順位
種類
内容の傾向
1
大吉
全体的に運気が高い。自信を持って前進を
2
良い運気。慎重さを忘れずに
3
中吉
まずまずの運気。継続が大切
4
小吉
やや良い。地道な努力が実る
5
末吉
今は我慢の時。将来に向けての準備期間
6
注意が必要。慎み深く行動すること
7
大凶
最も注意が必要。現状維持を心がける
「吉」と「中吉」はどちらが上? 神社によって異なります。「吉 > 中吉」とする神社もあれば「中吉 > 吉」とする神社もあるため、引いたおみくじの内容そのものを読んで判断するのが賢明です。
凶が出た割合: おみくじの紙の比率は神社によって異なりますが、有名な浅草神社では大吉から大凶まで比較的均等に入っているといわれています。鶴岡八幡宮では凶が比較的少ないことでも知られています。
おみくじの正しい引き方
手順:
1.
まず参拝(お賽銭・礼拝)を済ませてからおみくじを引く
2.
神様に「今の自分へのアドバイスをください」と心の中で念じながら引く
3.
結果を見て一喜一憂するより、書かれている内容を丁寧に読むのが大切
料金: ほとんどの神社・寺院で100円〜200円程度。自動販売機式のものから、宮司さんや巫女さんが手渡してくれるものまで様々です。
結ぶか、持ち帰るか——正解はどっち?
おみくじを引いた後「境内の木や結び所に結ぶ」のと「持ち帰る」のはどちらが正しいのでしょう?
どちらも正解です。 ただし、それぞれに異なる意味合いがあります。
結ぶ場合:
凶など良くない結果が出たとき:「凶と縁を切る」「悪い運を神社に留めていただく」という意味合いがあります
大吉の場合:「吉を神社に結びつけてさらに運気を定着させる」という意味合いもあります
結び所や専用の木に結ぶ(松の木が多い)。境内の木に直接結ぶのは木を傷めるためNG
持ち帰る場合:
おみくじに書かれているアドバイス(和歌・教え)を日々の指針として大切にする
財布や手帳に入れて、願いが叶うまで持ち歩く方もいます
叶ったら神社に返納するか、自宅で処分する(燃えるゴミで処分可)
近年は「凶は結ぶ、大吉は持ち帰る」という方が増えていますが、これはあくまで慣習のひとつです。
凶が出たら——落ち込まなくて大丈夫
「凶が出てしまった!」と気落ちする方も多いですが、実はおみくじの凶には大切な意味があります。
凶の本当の意味: おみくじの凶は「不幸が訪れる」という予告ではなく、「今は慎重に行動すべき時期です」という神様からのアドバイスです。
凶を引いたときに試してほしいこと:
おみくじに書かれたアドバイス(仕事・恋愛・健康など各項目)を丁寧に読む
「今は無理をしないこと」「謙虚に行動すること」などのメッセージを日々の指針にする
もし気になるなら、近くの結び所に結んで「悪い運と縁を切る」
同じ日に再度引き直したり、「大吉が出るまで引き続ける」のはマナーとしてあまり好まれません。おみくじは一度の参拝で一回が基本です。
各地のユニークなおみくじ体験
日本各地には、独特の形式のおみくじがあります。
浅草神社(台東区・浅草): 浅草寺境内にある浅草神社では、竹筒を振って棒を出し、番号の引き出しから紙を取り出す昔ながらの形式が残っています。凶が含まれる率が比較的高く「浅草のおみくじは辛口」と地元では言われることも。その分、大吉が出たときの喜びはひとしおです。
川崎大師(川崎市): 川崎大師のおみくじは護摩祈祷と組み合わせて引けることも。境内の社務所でいただける交通安全・厄除けのお守りと合わせて参拝する方も多いです。
寿福寺(鎌倉市): 鎌倉の禅寺では、おみくじより「坐禅体験」を通じて心と向き合う文化が根付いています。おみくじを引いた後の静かな時間を、禅の体験と合わせてみてはいかがでしょう。
寛永寺(台東区・上野): 徳川将軍家ゆかりの寺院で、歴史的な重みのある境内でのおみくじ体験は特別です。上野公園の緑の中、静かに紙を開く瞬間は忘れられない思い出になります。
参拝時のポイント——おみくじを旅の記念に
おすすめのおみくじ体験コース:
浅草神社で昔ながらの筒おみくじを体験(9:00〜16:00、100円)
結果を見て境内の結び所に結ぶ or 財布に入れる
浅草寺仲見世で雷おこしをお土産に
翌日はおみくじのアドバイスを意識して過ごしてみる
全国のおみくじ引き比べ: お寺と神社ではおみくじの内容や書き方が微妙に異なります(神社は御祭神の和歌を引用することが多い、お寺は仏典の言葉が多いなど)。旅先でいくつかのおみくじを比べてコレクションするのも楽しい記念になりますよ。
よくある質問
大吉が出たらどうすればいい?
結ぶか持ち帰るかはどちらでも構いません。「大吉を境内に結びつけてさらに定着させる」という考え方と「吉言葉を日々の指針として持ち歩く」という考え方、両方あります。いずれにせよ書かれた内容(アドバイス)をしっかり読むことが大切です。
同じ日に何度も引いてもいい?
一般的には1回の参拝で1回が基本です。「納得いくまで引き直す」ことは推奨されていませんが、特に禁止されているわけでもありません。ただしおみくじ本来の意味(神様からのアドバイスを謙虚に受け取る)を考えると、1回で受け入れるのが礼儀とされています。
おみくじの処分方法は?
「神社・寺院への返納(社務所や古いお守りBOXへ)」または「燃えるゴミとして処分(神事に使ったものとして感謝して)」の2通りが一般的です。川や路上への放棄は絶対にNGです。
英語・外国語のおみくじはある?
観光地の有名神社(浅草神社、鶴岡八幡宮、伏見稲荷大社など)では英語版おみくじを用意しているところが増えています。外国人のお友達と一緒に参拝するときにも安心です。
最終更新: 2026年5月
浅草神社——おみくじの引き方にゆかりの寺社
Wikimedia Commons / Public Domain
川崎大師(平間寺)——おみくじの引き方にゆかりの寺社
Wikimedia Commons / Public Domain
寿福寺——おみくじの引き方にゆかりの寺社
Wikimedia Commons / Public Domain
鶴岡八幡宮——おみくじの引き方にゆかりの寺社
Wikimedia Commons / Public Domain
東叡山 寛永寺——おみくじの引き方にゆかりの寺社
Wikimedia Commons / Public Domain
── 了 ──
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