安楽寺は大阪市東住吉区田辺に位置する真宗大谷派の寺院である。浄土真宗は1224年(元仁元年)に親鸞聖人が著した『教行信証』をもって立教開宗とされ、阿弥陀仏の本願他力による救済を説く。大谷派は1602年(慶長7年)に東西両本願寺が分立した際に東本願寺を本山とする一派として成立した。当寺は摂津国・河内国の農村地帯に広がった浄土真宗信仰の流れを受け、田辺周辺の地域住民の菩提寺として創建された。江戸時代以降、大坂城下の南郊として発展した東住吉地域において、住民の冠婚葬祭を支える寺院として代々その役割を担ってきた。明治期の廃仏毀釈の影響を乗り越え、現在も地域の信仰の場として機能している。