三島市に位置する三島梅花藻の里は、富士山の伏流水が湧き出す清流に咲く絶滅危惧種・梅花藻(バイカモ)の保護育成地である。梅花藻は清流にのみ育つキンポウゲ科の水草で、五月から十月にかけて白い小さな花を水中から水面に向けて咲かせる。三島の清冽な湧水環境が梅花藻の生育に最適な条件を整えており、三島は梅花藻の日本有数の群生地として知られる。水が清らかでなければ生育できないこの植物の存在は、三島の湧水環境の豊かさと健全さを示す自然の指標ともいえる。市民による環境保全活動と行政の協力により梅花藻の保護が行われており、清流と梅花藻が織りなす水辺の風景は三島の観光資源としても高く評価されている。