宮津市文珠、天橋立の南岸に建つ臨済宗妙心寺派の寺院で、知恵を授ける文殊菩薩を本尊とする文殊信仰の霊場である。「切戸(きれと)の文殊」「九世戸の文殊」「智恵の文殊」と呼ばれ、大和の安倍文殊院、出羽の大聖寺(亀岡文殊)とともに日本三文殊の一つに数えられる。寺伝では、神々が国造りをしていた頃この地を占めた龍神を、中国五台山から招いた文殊菩薩が千年の説法で善神に改心させたと伝える。大同3年(808年)に平城天皇の勅願寺として創建された寺を前身とし、延喜4年(904年)に醍醐天皇から「天橋立智恩寺」の号を賜ったとされる。本尊の文殊菩薩は秘仏で、正月三が日ほか年五日開帳される。「三人寄れば文殊の智恵」で親…