川口神社の創建は大宝年間(701年頃)と伝わり、利根川の河口に位置する川口の地に水の守護神として祀られたのが起源とされる。主祭神は素戔嗚尊であり、古来より水難除けと厄除けの神として漁業・海運に携わる人々の信仰を集めてきた。中世には銚子一帯を支配した領主層からも崇敬を受けたと伝わる。近世、江戸時代に入ると利根川水運の発展とともに銚子は醤油醸造・漁業の集積地として繁栄し、川口神社もその恩恵のなかで社殿が整備・拡充されたとされる。現存する社殿は江戸時代の建築と伝えられ、波と龍の彫刻を施した勇壮な意匠が往時の繁栄を物語る。明治時代には近代社格制度のもとで地域の郷社として位置づけられ、地域住民の氏神的信…