渡海神社の創建は大同元年(806年)頃と伝わるが、一説には延暦年間(782〜806年)に遡るともされる。猿田彦命を主祭神として祀り、古来より銚子浦に生きる漁民・船人たちの航海安全の守護神として深く崇敬された。中世には銚子が利根川水運と太平洋漁業の要衝として栄えるにつれ、当社への信仰も高まったとされる。近世、江戸期には幕府および地域の漁業関係者から庇護を受け、社殿の修繕・整備が行われたと伝わる。明治維新後の近代には近代社格制度のもとで位置づけられ、地域の鎮守として引き続き信仰を集めた。境内を取り囲む社叢は、太平洋からの強風に適応した独自の植生を形成しており、その学術的価値から千葉県の天然記念物に…