千束に鎮座する長國寺は、法華宗(本門流)の古刹として江戸時代から「おとりさま」の愛称で親しまれてきた。境内に大鷲神社を合祀しており、毎年11月の酉の日に関東最大規模の酉の市を開催する「酉の市発祥の地」として全国に名高い。酉の市は江戸時代に長國寺の縁日として始まったとされ、商売繁盛・開運を象徴する熊手を売る露店が境内・周辺を埋め尽くす。千束は吉原遊廓に隣接し江戸の盛り場として発展した地区で、長國寺の酉の市はその賑わいをさらに高めた。現在も毎年酉の日には数十万人の参詣者が訪れ、関東を代表する民俗行事として続いている。