横浜市緑区長津田に所在する大林寺は、臨済宗の寺院で長津田地区の古刹として地域の人々に親しまれてきた。長津田は中世以来の歴史を持つ古い集落で、鎌倉と江戸を結ぶ街道沿いの要衝として栄えた。大林寺もその歴史的な街道沿いに立地し、参拝する旅人や地域の農民たちの信仰を集めてきた。臨済宗は宋から栄西禅師が伝えた禅宗の一派で、鎌倉時代には武家文化と結びついて関東一帯に広まった。寺院の境内には古い墓地があり、長津田の旧家の歴史を今に伝えている。長津田十日市が開催されていた頃には、商人や農民が市の前後に参拝し、商売繁盛と旅の安全を祈願した。本堂の仏像は穏やかな表情で参拝者を迎え、地域の人々の心の安らぎの場となっている。現在は東急田園都市線とJR横浜線の乗換駅・長津田駅のそばに位置し、交通の便のよさから多くの参拝者が訪れる。青葉区・緑区の境界近くにある歴史ある寺院として、この地域の歴史を語る上で欠かせない存在…
大林寺は神奈川県横浜市緑区長津田に所在する臨済宗の寺院で、創建年代は詳らかでないが、中世に起源を持つと伝わる。長津田は鎌倉と江戸(東京)を結ぶ街道沿いの要衝として中世以来栄えた古い集落であり、大林寺もその街道沿いに立地したとされる。臨済宗は12世紀末に栄西禅師が宋より伝えた禅宗の一派で、鎌倉時代には武家文化と深く結びつき、関東一帯へ広まった。近世には長津田で定期市「長津田十日市」が開催されるようになり、往来する商人や農民が当寺に立ち寄り、商売繁盛や旅の安全を祈願したと伝わる。境内の古い墓地には長津田の旧家の墓石が残り、地域の歴史を今日に伝えている。明治以降の近代化の波の中でも寺院としての法灯は…