横浜市緑区長津田に鎮座する諏訪神社で、建御名方神を主祭神として祀る長津田地区の産土神の一つである。長津田は鶴見川の源流部近くに位置し、水の神である諏訪神への信仰は水田農業を営む農民にとって特に重要であった。信州諏訪大社の「御柱祭(おんばしら)」は七年に一度行われる全国的に有名な神事で、諏訪大社の分社である各地の諏訪神社でも「御柱」の伝統が守られることがある。長津田の諏訪神社でも、御柱に因んだ祭礼の伝統が伝えられてきた。江戸時代には長津田村の鎮守として周辺農村の産土神とされており、現在の緑区長津田に古くから根付いている。長津田十日市の頃から商業も盛んな地域であったため、商売繁盛の御利益を求める参拝者も多かった。境内には古い石造物と社叢が保存されており、歴史の重みを感じさせる静謐な空間を提供している。長津田駅から程近い立地ながら、境内に入ると都会の喧騒を忘れさせてくれる。