横浜市緑区長津田に鎮座する御嶽神社は、長津田の総鎮守として日本武尊(やまとたけるのみこと)を主祭神として祀る由緒ある神社である。御嶽(みたけ)信仰は武蔵御嶽山(東京都奥多摩)を総本社とする山岳信仰で、江戸時代には江戸庶民の間で爆発的な人気を誇った。日本武尊は東征の英雄として、武運長久・子孫繁栄・旅の安全などの御利益をもたらす神として崇敬されている。長津田は古来より交通の要衝で、江戸時代には大山詣での参拝者が通る宿場町としても栄えた。この御嶽神社はその長津田宿の鎮守社として、旅人や地域住民の安全を守ってきた歴史を持つ。長津田十日市(毎月10日に開かれた市)が近隣で開催された時代には、市に集まる商人や農民の守護神としても機能した。現在は長津田駅周辺の住宅地に位置し、JR横浜線と東急田園都市線の乗換駅として多くの人が行き交う街の氏神として崇敬されている。春と秋の例大祭では神輿渡御が行われ、地域の…