大仙寺は大阪市中央区谷町に位置する臨済宗妙心寺派の禅寺で、京都・妙心寺を大本山とする。臨済宗は中国から禅を日本に伝えた栄西(1141〜1215)に源を発し、室町時代には武家の精神的支柱として栄えた。妙心寺派は関山慧玄(1277〜1360)が開いた妙心寺を中心とする流派で、現在の臨済宗の中でも最大の宗派となっている。大坂の谷町には豊臣政権以来の寺院集住の歴史があり、禅宗寺院もこの地域に根を下ろした。大仙寺は公案による禅問答と坐禅を修行の中心に据え、悟りを直指する禅風を守りつつ、地域に密着した寺院として現在に至っている。