龍徳寺は大阪市天王寺区六万体町に所在する臨済宗妙心寺派の寺院で、妙心寺派は花園法皇が正和4年(1315年)に開いた妙心寺(京都市右京区)を大本山とする。臨済宗は栄西禅師が宋より持ち帰り、建久2年(1191年)に日本で初めて禅の道場を開いたことに始まる。公案による問答を修行の核心とし、禅堂での厳格な修行が特徴である。大坂は豊臣政権期に天下の台所として栄え、各宗派の寺院も城下の整備とともに建立・移転が相次いだ。龍徳寺は天王寺区六万体の地において臨済禅の法脈を守り、大本山妙心寺の門風を受け継ぎながら地域の菩提寺として機能してきた。