江戸川区東小岩に位置する真言宗豊山派の寺院で、影向の松(ようごうのまつ)で有名な古刹である。
平安時代の創建と伝えられ、行基菩薩が開いたとする伝説を持つ下総国有数の古寺である。
境内の天然記念物「影向の松」は江戸時代の俳人・松尾芭蕉も訪れたと伝わる巨大な五葉松で、枝の広がりが圧倒的な迫力を持つ。
影向とは神仏が姿を現すことを指し、この松に神仏が影向したとの伝説がある。
本尊は不動明王で、厄除け・悪魔退散の霊験あらたかとして古くから参拝者が絶えない。
小岩の地が下総国と武蔵国の境界にあったことから、旅人の安全祈願の場としても機能した。
江戸時代には芭蕉が訪れた文学的な名所として知られ、「影向の松」は俳諧の題材ともなった。
境内の松の巨木は東京都の天然記念物に指定されており、保護・管理が徹底されている。
真言宗の密教修法に基づく護摩祈祷が定期的に行われ、遠方からも参拝者が訪れる。
JR小岩駅か…
善養寺は奈良時代の天平2年(730年)、行基菩薩によって開かれたと伝わる真言宗豊山派の古刹である。下総国と武蔵国の境界近くに位置する小岩の地に創建され、平安時代には密教修法の道場として発展したとされる。中世においては地域の信仰の拠点として機能し続け、幾度かの戦乱を経ながらも法灯を保ったと伝わる。近世に入ると江戸幕府の統治下で寺院の整備が進み、境内の五葉松は「影向の松」と呼ばれる御神木として広く知られるようになった。元禄期には俳聖・松尾芭蕉がこの松を訪れたと伝えられ、俳諧の題材としても取り上げられたとされる。明治以降も本尊・不動明王への信仰は篤く、厄除けや悪魔退散の霊場として参拝者が絶えなかった…