江戸川区南小岩に鎮座する小岩八幡神社は、誉田別命(応神天皇)を主祭神とする武家信仰ゆかりの社である。
中世に小岩城を拠点とした武士団が京都の石清水八幡宮から勧請して創建したと伝えられる。
八幡神は弓矢の神・武士の守護神として源氏をはじめ多くの武家から崇敬された神格である。
小岩の地は下総と武蔵の国境地帯として中世に軍事的に重要な位置を占めており、武神の加護が強く求められた。
江戸時代に入ると宿場町・農村の鎮守として庶民の信仰も集め、氏子の範囲が拡大した。
境内には江戸時代奉納の石灯籠が並び、江戸期の信仰の厚さを今に伝えている。
毎年の例大祭は小岩地区の伝統行事として継承され、神輿渡御が地域を盛り上げる。
水戸街道の宿場として栄えた小岩の歴史と、武家信仰から庶民信仰への変遷を体現する神社である。
周辺の善養寺や小岩神社とともに、小岩の歴史的な寺社巡りのコースを形成している。
JR小岩駅から徒…
小岩八幡神社の創建は1300年(鎌倉時代末期)頃と伝わる。中世に小岩城を拠点とした武士団が、京都の石清水八幡宮から誉田別命(応神天皇)を勧請して創建したとされる。八幡神は弓矢の神・武士の守護神として源氏をはじめ多くの武家から篤く信仰されており、下総と武蔵の国境地帯という軍事的要衝に位置する小岩の地において、武神の加護を求めて祀られたと考えられる。戦国時代を経て江戸時代に入ると、水戸街道の宿場町として発展した小岩の鎮守として広く崇敬を集め、武家信仰から庶民信仰へと性格が変化していった。この時期に奉納された石灯籠が境内に現存し、江戸期の信仰の厚さを伝えている。明治時代の神仏分離令以降も社格を維持し…