千葉県船橋市本町に所在する真言宗豊山派の寺院。山号は海應山、通称「船橋不動院」。創建年代は不詳ながら、寛政12年(1800年)の村鑑(村の寺社台帳)に記載されていることから江戸時代中期以前の創建と考えられる古刹。総本山は奈良県桜井市の長谷寺で、真言宗豊山派は新義真言宗の一派として江戸時代に急速に広がった宗派。東三十三所観音霊場第24番札所・下総四郡八十八所霊場第28番札所として古くから巡礼者を迎えてきた。江戸時代の船橋は幕府に魚介を献上する「御菜浦(おさいうら)」として好漁場の名声を博したが、文政7年(1824年)には船橋村と猫実村(現・浦安市)の漁場争いに端を発する事件で、船橋の漁師総代3名が入牢させられ、1名が牢死する悲劇が起きた。延享3年(1746年)の津波犠牲者と合わせてこの漁民の供養を行うために始まった「大仏追善供養」が、文政8年(1825年)以来毎年2月28日(旧暦1月28日)…