大船神社は久寿年間(1150年頃)の創建と伝わり、印西市船尾の地に素盞嗚尊を奉斎する古社として成立したとされる。社名は利根川の水運に用いられた大船に由来するとも伝えられ、水上交通の要衝であったこの地の信仰と深く結びついていたと考えられる。中世には下総国における農業・水運の発展とともに近隣住民の崇敬を集め、印西市南西部の鎮守として地域社会に定着していった。近世の江戸時代には利根川流域の開発が進み、水の安全と五穀豊穣を祈る社として幕府・藩の支配下においても庶民信仰を保ち続けたとされる。明治維新後の近代には神社制度の整備に伴い村社に列せられたと伝わる。現在も夏越の大祓における茅の輪くぐりなどの伝統行…