創建年代は詳らかではないが、三宅島の伊豆地区に鎮座する古社である。「嶽比良(がくひら)」という社名は「嶽(たけ)」すなわち山岳と「比良(ひら)」という地名が組み合わさったものとされ、山を神体とした島の山岳信仰に根ざしていると考えられる。三宅島は活火山である雄山(おやま)をいただく火山島であり、古来より山の神への信仰が島民の精神文化の中核を成してきた。嶽比良神社はその山岳信仰の系譜を引く社として、農業の豊穣・火山の鎮静・島民の安全を祈る場として機能してきたと伝わる。現在も三宅島伊豆地区の産土神として島民の信仰を守り続けている。