源覚寺は寛永元年(1624年)、了誉廓然上人によって開山された浄土宗の寺院である。小石川の地に創建されて以来、江戸の庶民信仰の拠点として栄えた。寺が広く知られるようになったのは、閻魔大王にまつわる伝説による。眼病を患う老婆が閻魔堂に詣でてこんにゃくを供え続けたところ、病が平癒したと伝わる。以来、閻魔堂に安置された閻魔大王像の右目は濁っており、老婆の病を引き受けた証とされる。この伝説から「こんにゃくえんま」の愛称が定着し、江戸時代を通じて多くの参拝者が訪れた。明治維新後も廃仏毀釈の影響を受けながらも法灯を守り続け、関東大震災(1923年)や第二次世界大戦の戦禍においても寺院としての歩みを絶やさな…