天平宝字3年(759年)、淳仁天皇の皇后の安産祈願のために創建されたと伝わる、八王子最古の神社とされる。木花開耶姫命を主祭神として祀り、古来より安産・子育ての神として広く信仰を集めてきた。中世には甲斐武田氏や後北条氏ら関東・甲信の武将たちからも崇敬を受けたと伝わるが、詳細な記録は乏しい。近世に入ると、甲州街道の整備とともに八王子宿が発展し、宿場町の産土神として地域住民の信仰をさらに深めた。現存する本殿は享保年間(1716〜1736年)に建立されたものとされ、江戸時代中期の社殿建築の様式を今に伝える貴重な遺構として、八王子市の有形文化財に指定されている。明治期の近代社格制度のもとでは村社に列せら…